プライスレスでは、スマホケースのEC事業を自社で立ち上げ運営してきました。立ち上げ当初は「とにかく売ること」に集中していましたが、売上が増えるにつれて管理が追いつかなくなる経験をしています。
EC運営のバックオフィスは、売れているうちは問題が見えにくく、気づいたときには取り返しがつかない状態になっていることがあります。この記事では、小規模ECで起きやすいバックオフィスの課題と、整えるための考え方を紹介します。
ECバックオフィスが崩れやすい理由
小規模ECのバックオフィスが崩れやすい背景には、いくつかの共通した状況があります。
プラットフォームが複数になる:楽天・Shopify・BASE・Amazon・自社サイトなど、販路が増えると売上データのフォーマットや管理方法がそれぞれ異なり、集計が煩雑になります。
日々の業務が忙しくバックオフィスが後回しになる:商品の発送・問い合わせ対応・SNS更新など、毎日やるべき作業が多く、経理は後回しになりがちです。
商品数・バリエーションが増えると在庫管理が難しくなる:最初のうちは感覚で回せていた在庫が、商品数が増えるにつれて把握しきれなくなります。
経理・在庫管理が崩れる原因
原因1. 在庫管理が感覚頼りになっている
「だいたいこのくらいあるはず」という感覚で在庫を管理していると、商品数やバリエーションが増えたときに対応できなくなります。
- 在庫切れに気づかず販売を続けてしまう
- 売れない在庫を大量に抱えてしまう
- 実際の在庫数とシステム上の数字がズレる
こういった問題が起きると、顧客対応でのミス・機会損失・過剰在庫のリスクが高まります。
原因2. 売上と利益を混同している
「売上は伸びているのに手元にお金が残らない」というのは、EC運営あるあるです。
売上金額と実際の利益は別物です。商品原価・配送費・プラットフォーム手数料(楽天・Amazon等)・広告費・返品コストを差し引いた金額が利益です。これを把握していないと、売れば売るほど資金が減る状況になることがあります。
原因3. プラットフォームごとに管理方法がバラバラ
楽天・Shopify・BASEはそれぞれ売上データのフォーマットや入金タイミングが異なります。複数のプラットフォームで販売している場合、それぞれの売上を別々に管理し、月末に手作業で合計するという作業が発生しがちです。
原因4. 経理処理が後回しになる
月末にまとめてやろうとすると、領収書が行方不明、決済ごとの売上データをまとめる作業に何時間もかかる、という状態になります。税理士への資料提出が毎回ギリギリ、という声もよく聞きます。
整えるべきバックオフィスの仕組み
仕組み1. 在庫管理ルールを最初から設計する
ECプラットフォームの在庫管理機能と、スプレッドシートまたは在庫管理ツールを連動させることが基本です。
「売れた数だけ在庫数を減らす」仕組みを最初から作っておくことで、後から整備するよりはるかに管理が楽になります。
仕組み2. 1件あたりの利益を計算できる仕組みを作る
商品登録の段階で、原価・手数料・配送費を入力するルールを設けておくと、売上が増えても利益の把握がしやすくなります。Googleスプレッドシートで簡単な計算表を作るだけでも、利益管理は大きく改善します。
仕組み3. クラウド会計と自動連携する
各ECプラットフォームの売上データはCSVやAPIでクラウド会計(freee・マネーフォワードクラウド等)に取り込めます。自動連携を設定することで、日々の記帳作業が大幅に減ります。銀行口座・クレジットカードの連携も合わせて設定することで、記帳の自動化率がさらに上がります。
仕組み4. 月次で数字を確認するフローを作る
月に1回、「先月の売上・原価・費用・利益がいくらだったか」を確認する時間を設けることが、経営判断の基本です。数字を月次で見ることで、「どの商品が利益を出しているか」「広告費対効果はどうか」が分かるようになります。
AIやクラウドツールで効率化できる部分
- クラウド会計との連携による記帳の自動化
- AIを使った商品説明文の作成
- SNS投稿文のAI生成
- 問い合わせ対応テンプレートの整備
- 在庫管理ツールとの連携設定
最初から全部整えようとする必要はありません。まず「一番困っている部分」から手をつけることが現実的です。
プライスレスで相談できること
EC運営・バックオフィス改善支援では、EC運営の現状を確認しながら、売上管理・在庫管理・経理まわりの整備を一緒に進めます。
楽天・Shopify・BASEなどプラットフォームごとの運用改善・クラウド会計との連携設定・月次フローの設計まで対応しています。「管理が追いつかなくなってきた」という段階でのご相談も多いです。
EC運営のバックオフィスを整えたい方は、EC運営・バックオフィス改善支援のページをご覧ください。支援ケースでも実際の事例をご確認いただけます。
よくある質問
- Q. 楽天やShopifyで販売していますが、会計ソフトと連携できますか?
- はい。楽天・Shopify・BASEなど主要なECプラットフォームはCSVエクスポートやAPI連携でfreee・マネーフォワードクラウドに売上データを取り込めます。自動連携を設定することで記帳作業を大幅に削減できます。
- Q. 在庫管理はExcelでも十分ですか?
- 商品数・バリエーションが少ない初期段階ではExcelでも対応できますが、商品数が増えるにつれてズレや管理漏れが起きやすくなります。早い段階でクラウドの在庫管理ツールに移行することをおすすめします。
- Q. ECの数字管理を整えたいのですが、どこから始めればよいですか?
- まず売上・原価・手数料・送料を把握することから始めることをおすすめします。「1件あたりいくら残るか」が分かると、次の意思決定がしやすくなります。クラウド会計との連携設定と、月次での数字確認フローを作ることが最初のステップです。
この内容について相談してみる
「自社に当てはめるとどうなるか」「何から始めればいいか」など、まずは現状をお聞かせください。
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